02 November 2019

[DSi] HiyaCFW の導入 と TWiLight Menu++ の使い方

event_noteNovember 02, 2019

1.25.2022 追記

HiyaCFW Helper の Windows 版 (.exe) を実行すると Windows 10 ではウイルスとして誤検出されるようなので、Python3 版を使用することとし、記事の一部を修正しました。

ここでは、DSi のカスタムファームウェアである HiyaCFW の SDカード への導入手順、そして EmuNAND の DSiメニューとして HiyaCFW や TWiLight Menu++ を使う方法について見ていきます。

先に、DSiのNANDをバックアップして、Unlaunch をインストールしておく必要があります。

必要なもの (Windows で実行するプログラムなど)

下記リンクよりダウンロードください (基本的には最新版のZIPもしくは7zファイルを、いくつか種類のあるものはDSiという表記のあるものをダウンロードすれば問題ないと思います)。

HiyaCFW-Helper を使ってHiyaCFW の EmuNAND を作成

1. HiyaCFW-Helper のZIPファイルを解凍したら、HiyaCFW_Helper.py のあるフォルダに 、HiyaCFW.7z TWiLightMenu-DSi.7z そしてHiyaCFW-Helper で必要となる launcher のファイルを配置してください (配置したファイルを残しておきたい場合は、どこかにバックアップを!)。

2. SDカードをPCのカードスロットに差して、HiyaCFW_Helper.py をダブルクリックで実行し、...のボタンから、DSiのNANDのバックアップファイル (nand.bin) を選択します。nand.bin は、SDカードの nds フォルダ内の FW という文字から始まるフォルダの中に保存されているはずです。
Install Latest TwiLight Menu++ on custom firmware にはチェックを入れておきましょう。

3. Start を押す前に、現在のSDカードの中身を念のためバックアップしておくと良いかもしれません。 Start を押すと、HiyaCFW を展開する場所を尋ねられますので、DSi で使用する SDカードの root階層 (一番上の階層) を指定してください。

4. NAND の展開が始まります。
Done!
Eject your SD card and insert it into your DSi
と表示されたら完了です。

2GB より大きい SDカードを使用している場合の注意点

ここで、SDカードの空き領域を確認してみてください。
Windows では、SDのルート (一番上の階層) のファイルのない場所を右クリックすると現れる「プロパティ」から確認できます。

空き領域が2GB 以上ある場合は、適当なファイルを配置するなどして 空き領域を2GB未満にしないと、SDカードに配置した EmuNAND の DSiメニュー を起動するときに、エラーが出るようです。

ただ、SDカードに配置した EmuNAND の DSiメニュー (Launcher) を無理に使う必要はないかもしれません。DSiWareで遊びたい場合は、Unlaunch のファイルメニューから直接選択して起動できるからです。

起動メニューにこだわりがない場合は、無理にSDの空き領域を2GB未満にする必要はないと思います。

HiyaCFW の起動

SDカードをDSiにさして、Unlaunch のファイルメニュー を確認すると、色の薄い文字が目印の SDカードの項目 に ずらっと EmuNAND や TwiLight Menu 関連のアプリが追加されていると思います。

ここでは、Unlaunch のファイルメニュー の

hiyaCFWという項目から、EmuNAND の DSiメニュー を起動させる設定にしていきます。

まずはhiyaCFWを選択し設定していきましょう。前述の通り、SDに 空きが2GB 以上ある場合はエラーが発生する可能性がありますが、その際はUnlaunch のファイルメニューから直接 DSiWare のタイトルを選択して起動すればOKです。

Unlaunch のファイルメニューから hiyaCFW を選択すると、初期設定画面が現れます。
Aボタンで ON と OFF を切り替えられます (x マークはここでは チェックマーク ☑ の意味合いです)。

Splashについては、基本的には、Off で問題ないと思います。

DSi Splash/H&S screenは チェックを入れると、おなじみの DSi起動音と「健康と安全のために」警告文章が表示されるようになります。

Autoboot titleにはチェックを入れないでください

Start ボタンで次に進みます。エラーが出なければ、SDカード EmuNAND の DSiメニューが起動します。

TwiLight Menu++ の使い方

続いて、TwiLight Menu++ について見ていきます。

Unlaunch のファイルメニューからTwiLight Menu++を選択すると TwiLight Menu++ が起動します。TwiLight Menu のスプラッシュ画面は、Start ボタンでスキップできます。

その後、初代 DS のメニュー画面のような、「Quick Menu」が表示されます (ここでBボタンを押すと、エラーが出なければ EmuNAND の DSiメニューへと移行できます) 。

画面右下のマークを選択すると、TwiLight Menu++のメイン画面へ移行します。

画面下のDSアイコンを押すと TwiLight Menu++ の設定が行えます。

TwiLight Menu のスプラッシュ画面 を非表示にしたい場合は

TwiLight Menu++ の設定画面にて、L/RボタンでMisc. Settingsに切り替えます。
そして、下のほうにある Nintendo DSi Splash Screen TwiLight Menu++ Splash Screen
十字キーの左右 (もしくは Aボタン) でHideにすると非表示にできます。
設定画面から退出する場合はBボタンです。

TwiLight Menu++ のメイン画面 について

この TwiLight Menu のメイン画面で Select ボタンを押すと メニューが表示されます。

DSi Menuから EmuNAND の DSiメニュー へと移動したり、TwiLight Menu++ Settingsから TwiLight Menu++ の設定 が行えます。

...ここまで、HiyaCFW と TwiLight Menu++ の導入と基本的な設定についてみてきました。
次回は、NDS の ROM のバックアップ方法と TwiLight Menu++ からの起動についてです。

補足:DSiの電源を入れると 自動で HiyaCFW が読み込まれる設定にしたいときは

1. Unlaunch のファイルメニューの上から3番目にあるOPTIONSから、最初に起動させるアプリを選択できます。

2. NO BUTTON では A,B,X,Yボタンを押さずに 電源をONにしたときに起動するアプリを設定できます。 ここで、hiyaCFWTwiLight Menu++などを指定してSAVE & EXITで設定完了です。

3. Unlaunch のファイルメニュー を使いたくなったときは、Aボタン+Bボタン を同時に押しながら 電源をONにすればOKです。

追記:GBARunner2 を使って GBA ソフトで遊ぶには

TWiLight Menu++ にバンドルされている GBARunner2 という Homebrew アプリを 使うことで、GBA の ROM を DSi で起動させることができます。

持っているソフトで試した限りでは、音声や一部描画に不具合の出るソフトも多い印象でしたが、相性の良いソフトの場合は 初代DSでGBAを遊ぶのと同等レベルの快適さでプレイできました。

GBARunner2 を使用するには GBA の BIOS (bios.bin) が必要になります。GBARunner2 で使用できる BIOS を吸い出す方法としては、WiiとGBAを接続する方法 や、ゲームキューブ用ソフト「ポケモンボックス ルビー&サファイア」から抽出する方法 などがあります。

使い方

1. GBA の BIOS を 吸い出したら、BIOS を bios.bin というファイル名にリネームします。

2. DSi で使う SD カードのルートに gba フォルダを作成し、その中に bios.bin と GBA の ROM や セーブデータを入れてください。

3. TWiLight Menu++ の「SELECT menu」や「Quick Menu」から GBARunner2 を起動すると gba フォルダ内の ROM を選択できます。

4. GBA の ROM 選択画面で、Rボタンを押すと GBARunner2 の設定が行えます。
ブラックアウトしてしまうゲームの場合は「Emulation Settings」から、Enable wram i-cache をオフにすると、フリーズを回避できるかもしれません。